身の回りの物をテクスチャに

 

 

モデラーの苦悩

全人類の3Dモデラーが悩まされている問題、それがテクスチャ不足です。3Dは2Dとは違いその質感などを出すためColor以外にもさまざまな画像ファイルが必要となります。それの解決手段としてメジャーなのがAdobe Substance Painter*1

高性能業界標準ですが、Adobe税は一人暮らし貧困大学生には高いです...(無料学生版がありますが僕は申請完了メールが一生かえってこなかった...)かといって無料配布のテクスチャ配布サイト*2に頼っていると作れるモデルが固定化されてしまうという問題が...

 

 

そんな悩みを解決してくれるサイト『NormalMapOnline』*3の紹介です。

このサイトは好きな画像のNormal、Displacement、AmbientOcclusion、Specularを自動で生成します。無料な分クオリティを上げるにはある程度自分で調整する必要がありましたが、貧困学生にはありがたいサイトです。

 

試してみた

 

ちょうど部室にあったアルフォートで試してみます。

 

このままだと机のテクスチャも生成されるので切り抜きます。iPhoneの標準機能でワンタッチで切り抜けます。

 

切り抜いたら早速サイトに読み込ませます。開いて左上のBatch modeをクリックすると選択した画像を読み込ませられます。

パラメーターがいろいろあるので好みの質感になるよう調整し、下中央部のAllを押すとNormal、Displacement、AmbientOcclusion、Specularのファイルをダウンロードできます。(名前が全部同じになってしまうので注意)

 

blenderで導入

こちらのただの平面に何も色も付けず、さっき生成したファイルを適用させます。

 

すると色がついていないのに影の陰影が付きました。ただの平面なので横からみても何も凹凸はありません。Normal画像成功です。

実際に凹凸があるのか、ライトを動かしてみます。

ライトにとって凹凸が見えるのがわかりますでしょうか?

これを使うと何が嬉しいのかといいますと

アルフォートのような細かい凹凸のモデルは一つ作るだけなら凹凸に合わせて細かく頂点を増やすのが一番クオリティが上がります。しかし、ゲームなどのモデルが頻出するものではそうはいきません。見る角度とライトによって影が変わるという処理をすることでモデルの頂点を削減しつつ近づかないとわからないくらいリアルにしてくれます。



このようにただの頂点4の平面モデルにもリアルな木の質感がでます。

 

 

著作権フリー、商用利用可能なテクスチャが欲しくなったらぜひ皆さんもこのサイトで自作テクスチャを作ってみてはいかがでしょうか。